あの人にあと何回あえるだろうか?
8月になりました。
灼熱という言葉がぴったりの外気温の中、
『なんか去年よりも夏の暑さが厳しい感じがするぞ』と思うのは、
きっと去年よりも、衰えてしまっているからでしょう(老化的な意味で)
8月といえば、社会人の貴重な夏休みであるお盆がありますが、
お盆しか実家に帰らないという人は、けっこう多いんじゃないでしょうか?
・・・というか、お盆の時期ってちょうどイベントが盛りだくさんだから、
そっちを優先して、実家には寄り付かないという人もいるんじゃないでしょうか?
まあ、生活スタイルは人それぞれなのでそれに突っ込みはしませんが、
ちょっとだけ考えてみて欲しいことがあったりします。
子どもの頃は、365日、嫌でも顔を合わせ続けてきた家族。
それが、実家を出て一人暮らしをすると、あら不思議。
意識して会おうと行動しなければ、
びっくりするくらい顔を合わせる回数が減ります。
『何年実家に帰ってないかも覚えてないわー』
こんな人、けっこういると思うんですよね。
例えば、あなたが30歳であなたの両親が60歳として、
年に1回、自分の家族を連れて実家に遊びにいくとします。
そして、縁起でもないけど、両親が70歳でお亡くなりになるとします。
すると、30歳のあなたは、
あと10回しか両親に会えない計算になっちゃうんですよね。
当たり前っちゃ当たり前のことなんですけど、
意識するとすごい怖いことのように思えませんか。
小さな頃は、毎日顔を合わせるのが当たり前だった人と、
このままだったらあと10回しか会えない。
まあ、人間関係なんてのは、自分の年齢とともに変化していくものなので、
『だからどーしたー、そんなの当たり前だー』って感じでもありますが。
だから、もしも会いたい人がいるなら、
会えるうちに会っておいたほうがいいと思います。
会えなくなってしまってからでは遅いですからね。
昔、読んだ少女漫画で『こどものおもちゃ』って漫画があるのですが、
その中で羽山という少年が主人公の女の子に向かって、
『死ななきゃ会える』って言葉を伝えるのですが、
これがね、大人になった今でも私の大好きな言葉ですよ。
死ななきゃ会える。
だから、生きてりゃいつか会えるし、
だからこそ、死ぬ前に会えるようにお互い頑張ろうって、
そんな強い思いを感じてしまうのです。
お盆も近いから、少しノスタルジックに。
『あの人にあと何回あえるだろうか?』っていう意識は、
常に心の片隅に置いておきたいものです。
お盆くらいは実家で過ごしても罰は当たりませんぜ。